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黒崎 譲; 高柳 敏幸
Journal of Chemical Physics, 119(15), p.7838 - 7856, 2003/10
被引用回数:26 パーセンタイル:63.62(Chemistry, Physical)BrH系の三つの最低二重項状態(1A', 2A', 1A") についての断熱ポテンシャルエネルギー面を、Breit-Pauliハミルトニアンに基づくスピン-軌道相互作用による補正を加えてMRCI/aug-cc-pVTZ法により計算し、得られた断熱エネルギーを解析的な多体関数にフィットした。基底状態のポテンシャル面上での水素引抜き及び水素交換の反応障壁は、MRCI+Q/aug-cc-pVTZレベルでそれぞれ1.28 and 11.71 kcal molと計算された。ポテンシャル面のフィットの精度は0.1 kcal mol以内であった。フィットした基底状態のポテンシャル面を用いて、水素引抜き及び水素交換並びに同位体置換した反応の反応速度定数を、変分的遷移状態理論に基づくICVT/LAG法により計算した。その結果、水素引抜きについては実験との一致はおおむね良好であったが、水素交換については計算値は実験値を大幅に下回った。この不一致は、実験データの不足が主な原因と考えられる。
鈴木 慎悟*; 白井 稔三; 島倉 紀之*
Phys. Scr., T73, p.110 - 111, 1997/00
被引用回数:1 パーセンタイル:19.24(Physics, Multidisciplinary)多価イオン-原子衝突によって生じる電子捕獲反応の外部磁場効果の研究を、分子基底に基づいた半古典的緊密結合法を用いて理論的に行った。この計算では、電子並進因子だけではなく、ゲージ不変性を考慮するための位相因子も含めた。磁場の効果は一次まで取り込み、磁場の向きは任意の場合を扱った。また、入射粒子の運動に伴う分極の効果は非常に小さいために無視した。この方法を一重項(B+H)系に対して適用し、全ての磁場の向きで平均化した電子捕獲断面積を求めた。得られた全断面積は、磁場とともに少しずつ増加した。また、磁場が衝突平面に対して垂直の場合に磁場効果が最も大きくなった。
平出 哲也*; 浜 義昌*; 貴家 恒男; 瀬口 忠男
Polymer, 32(14), p.2499 - 2504, 1991/00
被引用回数:19 パーセンタイル:67.36(Polymer Science)新たに開発された芳香族熱可塑性ポリイミド(new-TPI)の引張り特性及び分子運動性の電子線照射効果について研究を行なった。このポリイミドのガラス転移温度は250Cと高く、高温で良い引張り特性を示す。23Cではヤング率強度とも100MGy程度までほとんど変化しないが、のびは、100MGyで初期値の50%程度に減少する。また、高温でのヤング率、強度は照射によって増大し、この高温での改善は分子運動の変化から非酸化的電子線照射によって生成した架橋によるものと結論できる。
大和田 謙
Journal of Chemical Physics, 82(2), p.860 - 867, 1985/00
被引用回数:2 パーセンタイル:15.03(Chemistry, Physical)有効核電荷(ENC)モデルで用いられる振動ポテンシャル関数を基礎として、多原子分子のエネルギー成分、即ち、電子運動エネルギーおよび静電ポテンシャル(電子-核引力,電子-電子反発)エネルギーに対する近似式を導いた。これらを試験的に等核および異核2原子分子に応用して、各式の有用性を確かめた。また、分子の電子波動方程式を解いて得られる固有値の和(ハートリー・フォックの軌道エネルギーの和)についての近似式を導き、上と同様の考察を行った。最後に、全分子および電子エネルギーの核電荷に関するエネルギー同次性の問題を取りあげ、これを調和近似の力の定数をもとにして詳細に議論した。
大塚 昭夫*; 藤本 文範*; 小牧 研一郎*; 川面 澄; 小沢 国夫; 寺沢 倫孝*
Phys.Lett.,A, 97(5), p.191 - 193, 1983/00
2MV VdG加速器を用いて分子イオン効果の実験を行った。0.8~0.95Mev/amuのHおよびHイオンを厚さ100と300のAlO薄膜に照射した。発生するAl K X線スペクトルを結晶分光器を用いて測定した。分光結晶としてはPET(2d=8.74を用いた。KLX線とKLX線の強度比を求めると、膜厚100では10%、300では4%各々Hイオン入射の方がHイオン入射より大きくなった。この結果、AlL殻の電離確率は分子イオン入射の方が単原子イオン入射に比べて大きくなっていることがわかる。
大和田 謙
Journal of Chemical Physics, 74(8), p.4738 - 4739, 1981/00
被引用回数:2 パーセンタイル:38.66(Chemistry, Physical)等核2原子分子の分子遮蔽係数から、便宜的に原子遮蔽係数を定義した。この定義は分子における各原子の有効核電荷の性質を理解するのに役立つばかりでなく、多くの異核2原子分子の2次の力の定数を推定するのに有用であったPearsonの経験式に理論的根拠を与えることができる。
大和田 謙
Journal of Chemical Physics, 72(1), p.1 - 6, 1980/00
被引用回数:41 パーセンタイル:79.94(Chemistry, Physical)等核二原子分子に摂動論を応用して得られる力の定数を用いて、種々の原子の有効核電荷が定義された。これらの有効核電荷は、直接、異核二原子分子の力の定数の計算に転用できることが理論的に証明された。上で定義された有効核電荷を多原子分子へ応用するため、静電理論にもとづく有効分子内ポテンシャル関数が提案され、これによって、まず、三原子分子の力の定数が計算された。これらは実測振動数から得られた値と比較的良く一致することが分った。したがって、有効核電荷を用いる本法は多原子分子の力の定数の推定に極めて有用であると思われる。